流れて来た記事で気になったので、ちょっとコメント。
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/26/32513?amp
これに限らず、ネットニュースって無理矢理にでもタイトル短くする傾向があるけどね。
んで、キャッチーさを意識して、断定調にもなりがち。
この記事もご多分に漏れず断定調な訳だが、一番の疑問は、
「なぜこの筆者はこんなこと断定出来るわけ?」
と言う点に尽きる。
だって、この筆者、Googleの中の人じゃ無いっしょ。
それに、根拠としてるのも、あくまでもGoogleの自己申告でしかない。
それで、自分はGoogleを信用してるからと断言されてもねぇ。宗教の勧誘の論法ですか?
私はGoogleのサービスには日頃からお世話になってるし、概ね信用もしているが、「私たちの検索結果は広告とは完全に分離されている。」と言う点だけは、信用していない。
だって、証拠出せないよね?
Google では検索の掲載順位は販売しておりません
これがその疑問の証明にはならないかもですが、Google 広告を利用していることで自然検索のランキングが上がる、といったことはありません。
よかったらご一読下さい。https://t.co/6Fw0vs87yi#wcan— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) April 20, 2019
これはあくまでも、Google側の「説明」であって、証明では無い。
Googleの金谷氏も証明にはならないかもと自ら言及してる。
その一方で、この筆者は「事実、そうした検索エンジンも存在するそうだ」と、広告主を優遇している検索エンジンが有るとも断言してしまっている。これも根拠も示さずに。
恐らく、この筆者が根拠にしたいのは
検索ユーザーが満足する検索結果を提供すれば、グーグル検索を利用するユーザーが増え、彼らはずっとグーグル検索を使い続けるだろう。
と言うGoogleの言い分、思想ではなかろうか。
まあ、理屈としては、間違って無いと思うが、それはあくまでも予測、推測であって、根拠にはならないでしょ。
「自分の検索意図との関連性の高い検索結果」ではなく「お金で買われた検索結果」を見せるような検索サービスを、あなたは使い続けたいだろうか?
この言い分も間違って無いと思うが、これだってGoogleの思想であって、根拠たり得ない。
大体、検索結果が金で買われたものかどうかを判別できるネットユーザーがどれだけいる?
申し訳程度に「広告」と書いてる程度じゃ、気付かないユーザーだっているわけよ。
それに、「検索結果が自分の検索意図と関連性が高い」かどうか、ちゃんとジャッジ出来てるユーザーがどれだけいる?
大体、関連性が高いかどうか、そんな事、客観的に証明出来る事じゃ無いでしょ。
Googleが、ネットユーザーからの信頼を勝ち取って巨大企業になった事は紛れも無い事実だが、だからって、その思想が正しいという証明にはならない。
私から見れば、この記事は、事実と主張をごっちゃにしてる様にしか見えないし、思想を根拠に断言してると言う点では、極めて宗教的にすら思える。
穿った見方をすれば、事実や実績と、思想や主張をワザと混用して読み手を錯覚させてミスリードをさせようする悪意すら感じる。
世にはびこる「フェイクニュース」だとか、詐欺の手口にも通じるところあるよね。事実と主張をごちゃ混ぜにして勘違いさせるのって。
こう言う書き方なら、筆者がGoogleの中の人と勘違いして、この記事を真に受ける人もいるかもね。