先日、こんな記事が流れてきて、ついつい反応してしまった。
マイクロソフトが「IEやめません?」。一般利用者とIT技術者の、IEへの大きな温度差
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190225-00186512-hbolz-sci
私もガッツリIE6には苦しめられてきた世代なんで、あるある、とうなづきながら記事を読ませてもらった。
本題は「IEやめません?」というMicrosoftの呼びかけとIEの歴史、独占による弊害を紹介する記事なんだが、最後のまとめに注目した。
◆新時代のWebブラウザ戦争。Google Chromeは、第2のIEになるのか?
Webは既に社会のインフラと言ってもよい存在になっている。どのWebブラウザからでも、そのインフラを利用できる状態が望ましい。独自仕様はIEの時のように、時代と共に負の遺産になる危険を孕んでいる。ビジネスの世界でも、一社独占は弊害を招く。歴史は繰り返すかもしれない。Webブラウザのこれからの展開を注視していきたいと思う。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190225-00186512-hbolz-sci
実は私も薄々感じていたことで、第2のIEになるのか?じゃなくて、既になってんじゃないか?とすら思っている。良くも悪くも。
HTML/CSSの処理については、IE全盛期と比べて標準化が進んでいるのは確かで、ブラウザによって極端に表示が違うというのはたしかに減ってきたと感じる。
が、各ブラウザが競争関係にある以上、独自仕様で差別化を図りたいというのは変わりがないし、理解も出来る。ただ、圧倒的なシェアを持つことで、独自仕様が独善的になってくるのはIEもChromeも変わらない気がする。
実際にChromeの独自仕様と思われる動きで、結構困る事がある。
それは、「Webサーバー側で設定したリダイレクト処理」まで、ブラウザのキャッシュ内に保持してるんじゃないか?という動きをすること。
もっとピンポイントに言うと、サーバー側の「.htaccess」に記述したURLのリライトルールがすぐに反映されないこと。しかもキャッシュを消したくらいでは反映されないので、始末が悪い。
FirefoxやIE、Edgeなら、.htaccessが変われば即反映されるので、まず間違いなく、Chromeの独自仕様だろう。
「.htaccess」なんてのは、Webサーバーの内部の設定情報なので、Webコンテンツとは言い難いし、画像やCSSのようにレンダリングの高速化のためにキャッシュしておくような類の情報でもない。
にもかかわらず、Chromeはしつこく古い情報を保持し続けるので、非常に困る。こういうのはクライアントからのクレームにつながる。
クライアント:「ページをリニューアルして、古いのは見れないようにしたいんだけど」
担当:「了解です。設定も変えときました。」
クライアント:「まだ古いページ表示されてるんやけど(怒)」
ってな具合である。
どんな、業界でも独占ってのは弊害が大きいって話ですね。