【アーカイブ】乗りつぶし日記 その48 ~四国一周・1日目~

2010年5月20日 旅1日目

京都駅前バスターミナル8:10発の高速バスに乗るため、眠い目をこすり、6時起床。
身支度を整え、7時前に自宅を出て大久保駅に向かう。
世間は普通の平日である。それで7時台ということは当然ながらラッシュ真っ只中。
日々の通勤なら仕方ないが、旅や泊りの出張であれば避けたい時間だが、後の行程があるので仕方ない。
ちょっとでも混雑を回避しようと、近鉄京都線各停に乗るが・・・それでも150%近い乗車率。かなり混んでいる。
急行のように身動きがとれないほどではないが、まだ7時台の前半だというのに・・・
いかに大阪方面への通勤が多いかがよく分かる。
京都駅に着き、駅の南端から北端まで歩き、バスを待つ。
広大な京都駅前バスターミナルだが、そのほとんどは市バスが専有しているので、高速バスは限られたのりばに入れ替わり立ち替わりやってくる。
高松行名古屋行と出た後に、お目当ての徳島行のバスが到着。
この徳島行のバスもほぼ満席という盛況ぶり。
少々遅れても午前中には徳島駅につくという時間帯だからか、スーツ姿のビジネスマンの姿も見られる。
運悪く、席が運転席のすぐ後で、隣も後も客がいたので、足も伸ばせず、リクライニングも大きくとれずという状態。
格安の高速バスとはいえ、足くらい伸ばせる席配置にして欲しいところだが・・・
さて、バスが時刻表通りに運転されるのであれば、1時間後のバスでも良かったのだが、バス=道路の時間はあてに出来ない。
そのため早起きして1時間前のバスにしたのだが、やはり正解だったようだ。
京都駅からだと、京都南ICから名神に乗り、阪神高速神戸線~神戸淡路鳴門自動車道とたどるのが本来のルートだったようだが、
5月下旬の平日は名神の集中工事が行われていることが多く、この日もその工事日にあたっており、阪神高速京都線~第二京阪~京滋バイパス~名神高速とルートが変更される。
更に、阪神高速神戸線の渋滞のため、吹田から中国自動車道~山陽自動車道~神戸淡路鳴門自動車道というルートに変更となった。
ていうか、渋滞がデフォルトの阪神高速神戸線が既定ルートというのも驚きだが。
淡路島を抜け、四国入り。明石海峡大橋は霧に包まれ海が見えなかったが鳴門海峡大橋もかすみ気味。
かろうじて海は見えたが、はっきりと分かるような渦潮は確認できなかった。
工事渋滞やキリによる淡路島内の50キロ規制もあって、バスは大幅に遅れるんじゃないかと危惧していたが、杞憂に終わった。
いや、こういう場合は杞憂に終わっていいんです・・・想定より遅れて、行程がめちゃくちゃになるよりは・・・
結果、定刻よりも5分ほど速く徳島駅前に到着。

予定していたよりも1本前の「うずしお」にも余裕で乗れそう。

どのみち予定の「うずしお」もグリーン車は取れなかった(というか設定がなかったのかも)のし、徳島の散策は最終日に時間を取っているので、早めに高松入りしても問題ない。
【バースデーきっぷ】利用の場合、事前に指定席を確保しておくことになっているのだが、変更も効くらしい。

ちなみに乗車した「うずしお12号」は2両編成。指定席は半室でわずか16席である。
そのため、さすがに直前の変更だと通路側の席しか取れなかった。
徳島を出ると単線非電化の路線で北上していくが、列車はJR四国ご自慢の振り子型。ハイスピードで飛ばしていく。
鳴門線との分岐の池谷に来ると山が迫り、バスで通ってきた高速道路も見える。
線路は山を避け、池谷からは進路を西にとり板野へ。
板野からは再び進路を北に取り、山間へ突っ込んでいく。その山間の阿波大宮で下りのうずしおと行き違う。この駅が徳島県最後の駅。トンネルが続いて山を抜けると瀬戸内海が見え始め、香川県に入る。
引田あたりからは、うどん屋の看板もチラホラ見え始める。
香川県に入ると、三本松志度と止まってゆく。線路は単線が続くが、スルー化されている駅が多いため、特急はかなりのスピードで通過していく。
志度を出ると、ことでんが近くを並走する箇所もある。
高松の市街地に入り、栗林停車。そして、12:33に高松駅に到着する。
とほぼ同時に、岡山からのマリンライナーが入線してくるが、かなりの乗客が降りてくる。
高松では時間を多めにとっているので、せっかくならば讃岐うどんをハシゴしてみよう。
手始めに、高松駅のホームから見えていた「味庄」でぶっかけうどんをいただく。
はしごをするので、当然「小」を頼む。温玉をつけても310円。
いかにも手打ちといった感じの麺が良い。機械と違って適度に縮れているのが出汁とよく絡む。
次の店は、「ロケみつ」で桜・稲垣早希さんが絶賛していた釜バターうどんが気になっていたので、その店を探す。
店名をよく見ていなかったので、ガイドマップを頼りに探す。おそらく移動の合間だろうから、駅チカだろうと探してみる。
駅からしばらく歩いて「さくらや」という店に入る。コンビ名つながりでこの店にしたんじゃなかったかと推理してみたが、見事に外れだった。いや、うどんは美味しかったが。ここではかき揚げの乗った「黄金うどん」320円をいただく。
ケータイで改めて色々ネットを調べてみると、桜・稲垣早希さんが訪れたのは「うどんバカ一代」という店だった。
なんと、ことでん長尾線花園が最寄り駅。高松築港からだと3駅も先。
彼女の徒歩圏内は想像以上に広い・・・とはいっても、私も行きは歩いて行ったわけだから、頑張れば歩ける距離なのだが。
かなり慌ただしく放ったが、無事に店にたどり着き、釜バターうどんを堪能。なるほど、和風カルボナーラである。
麺もコシがあってうまい。歩いてきた甲斐はあった。
黒胡椒の余韻も冷めぬまま、急いでことでん花園駅に向かい、高松駅に戻る。
高松からは「いしづち19号」に乗り、一気に松山へ向かう。途中の宇多津「しおかぜ15号」と併結し、そこからは念願のグリーン車である。
ただ、8000系電車の普通車の内装は徳島から乗ってきた2000系気動車のそれより良好だったので、ぎゅう詰めでなければ普通車でもそれなりに快適に過ごせそうだった。
14:50の定刻に「いしづち19号」は発車。今度は電化された複線区間を改装していく。
わずか13分で瀬戸大橋線との東側分岐駅の坂出につく。ここから宇多津までの間で大きな三角線を描いていて、一部列車は宇多津駅を通らずに坂出から分岐して本州に向かう。
宇多津駅では先に「いしづち19号」が入線し「しおかぜ15号」を待機。連結作業を見届け、最後尾のグリーン車に移動する。
さすがにグリーン車は快適である。
総勢8連となった8000系は引き続き快走を続け、土讃線との分岐駅の多度津へ。ここから先は電化の単線となる。
単線とはなるが、相変わらずハイペースで走る。車窓にはチラホラ瀬戸内の島も見えてきた。
惜しむらくは、天気がイマイチなこと。夕焼けの瀬戸内を見たかったのだが・・・
しかしながら、香川県に入っていこう、あまり関西では見かけない形の山が多く見える。台形になっているかと思えば、きれいな円錐形の山だったり。
愛媛県に入り、川之江に停車。右手の山上には城が見える。
川之江を過ぎると、海側にはコンビナートが見えてくる。
伊予三島ではアンパンマン列車とすれ違う。そこから一旦山間に入るが、それを抜けると新居浜に到着。
再び内陸よりに入って、伊予西条。ここには四国鉄道文化館なるものがあり、車内から見えるところにDLが展示されていた。
また、左手の車窓にはずっと四国山地がそびえ立っている。
そういえば、愛媛に入ってからは車窓から見える田畑の中に、ひときわ黄金色をしたところが多く見られた。
明らかに稲ではないが、小麦畑だったのだろうか?いや、多分そうだろう。
程なくして、タオルの町今治へ。高松を出て2時間弱である。
今治市内をしばらく走る。大西駅あたりで、造船所のようなクレーン群が見えた。
山間を走っているような感じもあったが、結構海も近くて時折見える。
しかし、この日は空が霞んでいて、瀬戸内の島々をはっきり望むことは出来ない。
松山市内に入り、随分と海も見え始めて、少し内陸に入り伊予北条
この日の宿は道後温泉だが、しばし寄り道。伊予市まで行って、伊予鉄道で松山市内まで折り返してくる行程である。
明日乗る伊予鉄道高浜線をオーバークロスすると、間もなく松山駅に到着。
松山では同一ホームで「宇和海17号」のグリーン車へ。(わずか1駅ではあるが・・・)
自由席の大混雑をはた目に、大名旅行の気分である。
ちなみに、アンパンマン列車だったので、車内放送までアンパンマンである。
伊予市まではわずか8分。その間の車窓からは松山坊っちゃんスタジアムを見ることが出来る。
JR伊予市伊予鉄道郡中港駅は本当に目と鼻の先。5分もあれば充分に乗り換え可能で、予定よりは1本早い列車に乗ることが出来た。

駅は近かった反面、車窓からはお互いの存在を確認することは出来ない。
伊予鉄道のほうが、より海側の住宅地を通っているし、駅の数も多い。
JRの特急がわずか8分で結んでいるところが、帰りは各停で26分かかる。
なお、伊予鉄道郡中線は単線電化。それでも15分毎の運転である。
車両は・・・多分、東急か京王のお古か?
満席になるほどではないが、客の乗降は多く、短区間で降りていく客も多い。
ICカードも導入されていて、気軽に使われているようだ。
土橋の出前でJRをアンダークロスし、松山市の中心部に入っていく。程なくして、終点の松山市駅に到着。
後は、市内電車の1日パスを買って、宿で荷物をおろし、市内電車を乗りつぶす。
とれた宿は「大和屋本店」という結構な名門。
素泊まりなので、8400円というお手頃な価格で、館内には温泉もある。
19時過ぎに宿を出て市内電車(=伊予鉄道の路面電車)に乗る。
ていうか、宿は道後温泉松山市から道後温泉までは既に市内電車の3系統に乗ってるので、残りの区間に足を伸ばす。
乗りつぶしにあたっては、6系統本町線が30分毎しか無くてネックになるのでそれにまず乗ってから環状線を回る。
なんでしないど真ん中の6系統が本数少ないの?と思っていたら、本町通りに入ってからが単線ですれ違いも不可能な構造になっていたからのようだ。
で、6系統の終点である本町6丁目で降り、環状線へ乗り換えるのだが、この付近の環状線も単線になっていて、電車も10分毎と、環状線の南側や道後温泉付近と比べると本数が少ない。
さらに、北側区間は専用軌道になっていた。
ちなみに環状線は左回りが2系統、右回りが1系統となっている。まずは本町6丁目からは2系統の電車に乗る。古町駅は郊外線のホームに横付けするような格好になっていて、駅を出ると郊外線を斜めに横切っていく。
その先の宮田町の先から併用軌道、要するに正真正銘の路面電車となる。なお、ここではまだ線路は単線。JR松山駅前でようやく複線に戻る。
大手町駅前では郊外線と直行し、市内電車が踏切待ちをする。『電車が踏切待ちをする』という、なんとも珍しいシーンがここでは見られるのだ。
一旦2系統松山市まで戻った後、再度1系統で環状線を逆に回り、環状線本町6丁目~上一万に乗って、市内電車完乗となった。
なお、古町駅に運転区や車庫があり、乗務員の交代が行われ、終電近くなると古町止まりの市内電車もあるようだ。
環状線北側の高砂町あたりからはライトアップされた松山城が見える。
1系統で上一万まで乗ったところで、道後温泉行きの電車に乗り換えて宿に戻る。
夕食は温泉街の寿司屋で取る。すし丸道後店。
口コミを見て知ら出ておいた店だが、まずまず口コミ通りでわりとリーズナブルだった。
コンビニで食後&風呂あがりのデザートを買い込んで宿に戻る。
後はゆっくり館内の温泉に浸かり、部屋のマッサージチェアで疲れを落として床についた。
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