【アーカイブ】乗りつぶし日記 その17 ~18切符弾丸ツアー記 10~

2007.12.13 18切符紀行最終日 完結編

時刻は14:22、気温は12度。予想していたより気温は高いが、さすがに日本海の季節風をまともに受けているだけあって、体感はもう少し寒く感じる。

駅前の観光マップを見ると『旧敦賀港駅跡』『気比の松原』が割と近いようだ。ここでケチっても仕方ないので、早速タクシーに乗り込む。(ってか、18切符で旅費を浮かせているから、こういうプチ贅沢が出来るのだが。)
まずは『旧敦賀港駅跡』の記念館へ。敦賀は昔から大陸とのつながりの深い港町で、太平洋戦争時のユダヤ難民亡命劇の舞台も、ここ敦賀であった。記念館にはユダヤ難民ゆかりの物品や、ロシア人形が飾られていた。



記念館を出て、港へ歩を進める。今回の旅、当初は紀伊半島1周のつもりだったが、太平洋を見るにとどまらず、琵琶湖・日本海も見ることとなった。
穏やかだった白浜南紀の海岸に比べると、敦賀港は荒涼とした雰囲気。同じ日本の海岸とはいえ、太平洋日本海ではこうも雰囲気が違うものか。

再びタクシーに乗り込み『気比の松原』へむかう。想像していたより、随分と広大な松林がそこには広がっていた。

再びタクシーに乗り込み、敦賀駅へと戻る。
敦賀といえば、高校野球でも『敦賀気比高校』が一時期脚光を浴びたが、実は私の同級生が野球留学で入学しており、甲子園初出場したときのメンバーに名を連ねている。そんな話をタクシーの運転手としていると、野球の話で盛り上がる。敦賀の場合、交通機関の便が中京圏より京阪神の方が良いため、タイガースファンが多いという。かつて阪神タイガース捕手として活躍した辻捕手の実家が敦賀の駅前にあることや、敦賀にほど近い三浜町出身の阪神OB・川藤氏野球用品店(ってかタイガースグッズ店?)を駅前商店街に出店していることを教えてくれた。

川藤氏のショップはタクシーの車内からも確認できたが、目立つところにあったのは『トラッキー』のぬいぐるみ。

敦賀駅に戻り、名物の焼き鯖寿司を購入。15:23発の新快速・姫路行きに乗り込み帰路につく。

疋田のループ線を越え、近江塩津を出ると湖西線に入る。駅を出てしばらくすると、琵琶湖の北岸をかすかに望むことが出来た。

それ以降は、しばらくトンネルが続く。まあ、湖西線北陸線のショートカット路線という性格を考えれば、トンネルが多いのも致し方ないところ。

しばらくすると近江今津駅に到着。ここで4両編成だった列車は12両編成へと増結される。ふと隣のホームに眼をやると、なぜか207系が試運転で来ていた。207系といえば、大阪周辺の普通列車運用がメインで、湖西線とは縁の無い車両のはず。湖西線で試運転とくれば、高速運転の試験しか想像がつかないが・・・

車両増結のため、10分ほど停車していた列車は近江今津を発車。しばし内陸を走るが、近江高島を越えた辺りからは、琵琶湖が非常に良く見える。さすが日本一の湖。なかなか壮観だ。

琵琶湖を望む車窓は堅田の手前まで続いた。夕闇が迫りつつあったが、ギリギリ琵琶湖の車窓を堪能できた。

いやはや、当初の予定通りの時間だったら、敦賀を出る時点で夕闇が迫っていて、琵琶湖の車窓は全く楽しめなかったはず。よくぞ早めの行動をとっていたものだ。

16:57に京都駅到着。ここでJR奈良線に乗り換えて、宇治へと戻る。JR奈良線の場合、最寄り駅は新田駅。ここにて18切符弾丸ツアーは終幕となった。

ここからは、タクシーで帰宅。さすがに駅から2km超を歩く気力は残っていませんでした・・・

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