【アーカイブ】乗りつぶし日記 その3

2007年11月21日

今回も目的地は地下鉄谷町四丁目である。今回も趣向を変えたルートを取ってみた。裏を返せば、それだけ決め手となる鉄板ルートが無いということだが・・・

今回は自宅近くでバスに乗り込み、JR宇治駅へ向かった。最速ルートなら、宇治駅~(快速)~京都駅~(新快速)~大阪駅になるのだが、あえて奈良経由天王寺から地下鉄、というルートを選択した。10時37分発の『みやこ路快速』奈良行きに乗り込んだ。

JR宇治駅は、JR奈良線の主要駅である。京都~奈良間の主要ルートとして、近鉄京都線と競合関係にあるのだが、JR奈良線は近代化が遅れ、今でも単線区間が多い。そのためシェアでも遅れを取っている。その対応のためか、近年は『みやこ路快速』といった快速電車中心のダイヤや、京都寄りの区間での電車の増発をやっているが、単線区間が多くどうしても限界がある。そのため、複線化が計画はされているのだが・・・

今回乗車した、宇治以南。とりわけ城陽市に入って以南は殆ど手付かずであり、沿線風景を見ていても、ギリギリ用地はありそうだが、天井川をくぐるトンネルが結構な数あり、複線化にはかなりの投資が必要なのが容易に分かる。

とはいえ、時代の要請か、駅自体のバリアフリー化などの設備投資は行われており、関西本線とのジャンクションである木津駅では、橋上駅舎化の工事も完了していた。まあ、駅自体やその周辺の利便性を向上させることで利用者を呼び込むのも一つの戦略ではあろう。

また、『みやこ路快速』の終着駅、奈良駅も立体化工事が真っ盛りである。
そのせいか、乗り換え階段が一箇所しかなく、それも非常に狭い。それでいて乗り換え時間に余裕が無いので、大変である。工事が完了すれば、それも解消されるのだろうか・・・
とはいえ、通常『みやこ路快速』から奈良経由大阪へ向かう場合、木津駅で『大和路快速』に同一ホームで乗り換えることが出来る。今回は時間帯が中途半端だったためか、それが出来なかったので、狭い奈良駅の階段を駆け上がる羽目になったのだが・・・

しかも、今回乗り換えたのはJR難波行きの普通。これは王寺駅JR高田始発区間快速に抜かれるため、乗換えを余儀なくされる。さらに、その区間快速はたったの4両編成。データイムにもかかわらず、かなりの乗車率である。木津駅で大和路快速に乗り換えていれば、余裕で座れるのだが、それはかなわなかった。

関西線の車窓で気になるトピックといえば、来春開業予定の『おおさか東線』である。計画時には、大阪外環状線と呼ばれていた路線である。

関西線とは久宝寺駅で分岐するのだが、高架の躯体も出来ておりレールも敷かれていた。久宝寺側はほぼ完成といったところだろう。あとは新駅の内装と試験を待つばかりか。

その『おおさか東線』から分岐してきた城東貨物線関西線に合流し、進行方向右手に貨物ターミナルが見えてくると、ほどなくして、天王寺駅に到着。11時42分。宇治駅を出てから1時間と5分。電車に乗っている時間を考えると、結局どのルートでも所要時間に大差は無い。

ここで市営地下鉄谷町線へと乗り込み、病院へと向かう。

所用を終え、今回は梅田でランチを取ることにした。

学生時代から、梅田にはよく通った。大阪駅は大きく様変わりしているが、地下街は相変わらず。まあ、なれない人はかなりの確率で迷子になるだろう。
そんな地下街の『カツ丼専門店』に入る。店自体はわりと新しいようだ。
わざわざ梅田まで出たなら、もっとマトモな店とか有名店でランチ取れよ、とツッコミを受けそうなのだが、私にはこういうB級グルメの方が口に合うようだ。

あとは、基本的な性分として単純な往復ルートを好まないこと。これは電車であろうがクルマであろうが一緒である。毎週のように車で枚方市内のゴルフ練習場に通うのだが、行きと帰りは、十中八九別ルート。

で、どのルートで帰ったかというと、梅田から阪急電車に乗って、嵐山へ寄り道。嵐山京都を代表する観光地だが、平日だというのに相当な人出。これが休日になるとさらに増えるのだから、恐ろしい。

そこでしばし紅葉をめでたあと、京福電車、通称『嵐電』に乗り込んで四条大宮へ向かう。この嵐電、わずかな区間ではあるが、京都市内で唯一残る路面電車である。こちらも平日だというのに、観光客で車内は満載。まあ、秋の京都は一番観光に良いシーズンだから仕方ないか。

四条大宮の駅前で一服してからバスで京阪のターミナル、出町柳まで足を伸ばした。
この出町柳も、駅近くの下鴨神社八瀬・大原・鞍馬方面への観光客やハイカーで結構な人出である。また、ティータイムも過ぎたころなので、帰路につく学生の姿も多い。観光都市であり、学園都市でもある京都の多面性の一端を垣間見た気もする。

出町柳からは京阪電車に乗り込み、中書島へ。ここからはバスで帰宅する。

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA