【アーカイブ】乗りつぶし日記 その45 ~南海本線攻略~

2010.4.6 南海本線攻略

この日も、例の3Dayチケットを活用し、南海本線へと足を延ばしてみた。

とりあえず、こんな行程を立てて行ってきました・・・

近鉄大久保 8:56発 急行 近鉄奈良行き
大和西大寺 9:19着
大和西大寺 9:24発 
急行 大阪難波行き
大阪難波 9:58着
南海難波 10:25発 区間急行 みさき公園行き
貝塚 10:56着
貝塚 11:02発 普通 水間観音行き
水間観音 11:18着
水間観音 11:25発 普通 貝塚行き
貝塚 11:42着
貝塚 11:57発 
区間急行 みさき公園行き
泉佐野 12:02着
泉佐野 12:05発 普通 関西空港行き
関西空港 12:14着
(昼食)
関西空港 13:14発 空港急行 難波行き
泉佐野 13:23着
泉佐野 13:33発 
区間急行 みさき公園行き
みさき公園 13:55着
みさき公園 14:05発 普通 多奈川行き
多奈川 14:11着
多奈川 14:20発 普通 みさき公園行き
みさき公園 14:26着
みさき公園 14:31発 特急サザン 和歌山市行き
和歌山市 14:42着
和歌山市 14:52発 普通 加太行き
加太 15:16着
加太 15:20発 普通 和歌山市行き
和歌山市 15:47着
和歌山市 16:13発 
特急サザン 和歌山港行き
和歌山港 16:18着
和歌山港 16:23発 
特急サザン 難波行き
南海難波 17:28着
大阪難波 あとは流れで・・・

水間鉄道は3dayチケットの対象外だが、こういう機会でもなければ、なかなか乗りに行かないだろうから、行程に組み込んでみました。

まずは、自宅最寄りのバス停から、近鉄大久保駅に向かい、西大寺を経由して、南海本線ターミナル・難波を目指す。

今回の乗りつぶしで、南海本線系を踏破する。

 

近鉄の難波駅から南海の難波駅は、人の多い地下通路をとおるため、結構多めに乗り換え時間を見ていたが、予定より1本早い、空港急行に間に合ったため、ひとまずそれに乗車して、貝塚駅を目指す。

難波からは高野線との線路別複々線を進み、岸里玉出で高野線が分岐。やや複雑な配線の岸里玉出を通過すると、今度は方向別複々線で住之江まで進む。

大和川をわたって、堺市内に入ると、マンションの林立する車窓の中、堺駅に到着。効果のまましばらく、堺の市街地を走り、地上に降りつと、羽衣駅に到着。現在は駅の大改造工事が行われているようだ。

駅だけではない。羽衣からは工事区間が続き、どうやら連続立体交差事業が進んでいるようで、難波方面の上り線は、すでに高架に移っていた。

泉大津を過ぎると、工事区間は終わり、再び地平に複線が並ぶ。

競輪場のある春木駅、だんじりの街、岸和田と止まっていき、相変わらずの住宅街の車窓のまま、直線の多い路線が続く。岸和田は高架の立派な駅で、ここで特急を退避する。

最初の目的地の貝塚は、特急は止まらないため、ここではそのまま車内で待つ。

空港急行の車内から、特急サザンの車内に眼をやると、指定席はガラガラ。みな自由席に乗っている。和歌山から難波まで乗っても+500縁なので、決して高くはないのだが・・・

特急サザンを見送り、程なくして空港急行は出発。すぐに貝塚に付く。ここで、水間鉄道に乗り換える。

貝塚での水間鉄道への乗換は、5分もあれば充分なくらい。橋上駅舎はまたぐことになるが、駅事態は隣接していて、急げば2,3分で十分乗換できそうな具合である。

が、水間鉄道は20分ごとの運転であった。

難波で予定より1本早い急行に乗ったものの、結局は当初予定の通りの列車となる。

なお、終点の水間観音は文字通り、水間観音への最寄り駅であるが、今回は参拝する行程は組んでおらず、駅や列車を撮影してすぐに折り返す。参拝しようと思うと、明るいうちに南海の支線群を踏破できなくなってしまうのだ・・・特に、和歌山港へは列車が極端に少なく、ダイヤもパターン化されていないので、今回はやむなく、水間観音の参拝を諦める。

貝塚駅の水間鉄道ホームで待っていると、やってきたのは2連ワンマンカー。これも雰囲気的には旧・東急車っぽい。いかにもな感じのステンレスの通勤車である。

貝塚を出ると、列車は住宅街の狭い隙間を縫うように進み、東へと進路を変える。線路は単線である。進むに連れ、田畑も点在し、郊外路線の風情が漂うが、そこそこ乗客も多い。

近義の里(こぎのさと)、清児(せちご)と難読駅名が続く。名城でようやくすれ違い駅が登場。ここまでは棒線ホームがつづいていた。

再び棒線ホームの駅が続き、そのまま終点へ。終始、駅間は短かった。

終点の水間観音は車庫が併設されており、旧型車両も静態保存されていたが、いかんせん、野ざらしで状態は悪い。

寺社に見立てた駅舎などをカメラに収め、再び、貝塚に戻る。戻りの列車では、ちょうどお昼前ということもあり、小学生の大群と遭遇。通学の貴重なアシとして根づいていそうだ。

ちなみに、水間鉄道は3Dayチケットでは乗車できないが、Pitapaが使用できるため、コインレスで乗車できる。

なお、この日は関西空港を見学がてら、ランチを取る行程を組んでいたのだが、ランチを貝塚駅のマクドで我慢すれば、水間観音の参拝もできたかも・・・そう後悔してしまうほど、関空でのランチはミスってしまった。

貝塚で再び南海本線に乗車する。ちょっと駅前を見渡していたのだが、それをしていなければ、どうやら予定より早い空港急行に乗れていたようだ。ただ、空港急行のあと、すぐに普通の関西空港行きがやってきたので、それに乗車する。

南海本線の沿線は相変わらずの住宅街。程なくして、高架駅で関空への分岐となる泉佐野に到着。ここで普通はラピートと区間急行を退避する。区間急行まで待つつもりだったが、ラピートに100円で乗れるようだったので、そちらに予定変更。

泉佐野は川島令三氏の予想では、4面5線で、中線が関空への折り返しとされていたが、実際は3面4線の駅になっていた。内側の2線が両面ホームになっていて、和歌山方面からの特急サザンと関空行きのラピートが同一ホーム上で乗り換えできるように運用されている。

なお、私が使っている3Dayチケットは、青春18切符と違って、追加料金を出せば、特急に乗車でき、運賃分は有効になるのがありがたいところである。

前回はJRの関空快速で渡ったスカイゲートブリッジを、今度はラピートでわたり、関空に到着。

関空のターミナルビルをひと眺めして、ランチどころを探すが、大手のチェーン店が多い。結局、チェーン店の鎌倉パスタに入るが、やや残念なランチタイムとなった。

 

気を撮り直して、旅再開。関空から泉佐野に戻り、再び南下する。次のターゲットはみさき公園で分岐する、多奈川支線である。

予定通り、関西空港13:14発の空港急行に乗り込む。この列車も泉佐野では内側線に入り、両側ドアを開き、和歌山方面にホームタッチで乗り換えできる。

が、10分待たされるので、あまり有り難味はない。ただし、特急同士はタイミングがきっちり図られている。

泉佐野は13:33発の区間急行。が、区間急行とは言っても、泉佐野まで来ると、各駅停車になっていて、みさき公園まで各駅に停まる。

『南海本線』という名前からは、どうしても本数の多い観戦のイメージが強いが、泉佐野以南は一気に本数が減ってしまう。30分サイクルに普通・区間急行・特急が走り、区間急行はみさき公園どまり。みさき公園以南では特急は和歌山市までノンストップのため、普通が30分おきに走るだけとなる。

車窓の方はというと、相変わらずの住宅街。鳥取ノ荘あたりでやっと海が見えるが、それもわずか。箱作の先でも少しだけ海が見えた。

みさき公園で、多奈川支線に乗り換える。こちらは2両編成のワンマンカー。30毎運転のローカル線である。

当然のごとく単線。しかし、かつては深日港が賑わっていたこともあって、深日町駅の手前には複線だったことをうかがわせる遺構も残っている。また、ホーム長も長いところが多く、かつては本線直通もあったのだろうと、想像出来る。

終始単線のまま、終点の多奈川へ。多奈川駅には2線あるのだが、退避している電車はなく、乗ってきた車両1編成で運用されているものと思われる。

多奈川駅のホームも長く、あちこちにかつての深日港の賑わいを思わせる名残があるわけだが、それがかえって侘しさを感じさせる。

多奈川からすぐに折り返し、みさき公園で特急に乗り換える。ここでは自由席に乗車。結構な乗車率である。これで、和歌山市まで向かい、今度は加太支線に向かう。

みさき公園を出ると、和泉山脈の西の端を抜けて、和歌山方面へと線路が伸びていく。このあたりは駅間が長く、和歌山との県境の寸前で孝子駅。トンネルを抜けると和歌山県となり、新駅の工事が行われていた。

さらにトンネルを抜けると、眼下に和歌山の市街地が見えてくる。そして、紀ノ川駅を通過。本来の加太線との分岐駅はここなのだが、特急は通過する。そんな事情もあってか、加太支線の列車はすべて和歌山市発着となり、本線からはそこで乗換となる。

加太線も2両ワンマンカーによる、30分ごとのローカル線である。ただ、加太線の方は、沿線に釣りスポットなどがあり、加太駅近くには宿のたぐいもある。が、今回はそちらには用はない。加太までの車窓を楽しみ、折り返す。

まあ、そうしないと、和歌山港に向かうのに、何かと都合が悪くなってしまうからなのだが・・・なにせ、16:23和歌山港発のサザンを逃すと、次は17時過ぎの急行。サザンに乗るには17:58まで待つことになる。

加太行に乗り、紀ノ川までは複線の南海本線を走り、分岐すると単線となる。車窓は郊外の住宅街といった感じ。

駅間が長いせいだろうか、途中に信号所があり、さらに次の東松江も行き違い駅。さらに次の中松江も行き違い駅となっていて、さらに次の八幡前で対向車とすれ違う。

ひと駅飛んで、二里ノ浜も行き違い駅。気づけば、和歌山市ではそこそこ乗っていた乗客もかなり減っていた。

磯ノ浦も相対ホームの行き違い可能駅で、結局、行き違い不能な駅はひと駅だけだった。

加太に近づくと少しだけ海が見えたのだが、加太の駅自体は思いのほか内陸にあり、駅前は小さな商店と喫茶店があるだけ。国民休暇村や港からは結構離れているようだ。

加太からはトンボ帰りで和歌山市に戻り、帰りの和歌山港からのサザンの指定席を確保。予定していた16:13和歌山市発のサザンに乗り、和歌山港に向かう。が、和歌山港へ向かう乗客は非常に少ない。

たしかに、和歌山港へ向かう線は、徳島行きフェリーへの乗り換え客のためと行ってしまえばそれまでなのだが、使いようでは市内電車的な使い方もできるはず。しかし、和歌山はクルマ社会で、市内の移動で鉄道はあまり利用されず、和歌山港までの途中駅や和歌山港から先の路線は廃止になってしまっている。

客が少ないからと本数を減らしたり、廃線にしたりすると、さらに鉄道が不便になり、さらなるクルマへのシフトを加速してしまうという悪循環があるのも事実。

これからの低炭素社会を目指すには、市街地は徹底的にクルマを排除し、決め細やかな鉄道ネットワークを充実させるべきなのだが・・・

さて、和歌山港へ向かう車窓だが、入り組んだ港を通りぬけ、船やヨットを傍目に見ながら、和歌山港へと向かう。必死で目を凝らしてみたが、結局、途中の廃駅跡は見つけることが出来なかった。それだけ、和歌山市民にとって、この路線は必要とされていなかったということか。

高架駅の和歌山港駅に到着。案の定、駅の外に出る余裕などなく、和歌山市駅で確保しておいた、帰りのサザンの指定席に乗り込む。一応、徳島行きのフェリーが車内から見えていたので、カメラに収めた。

帰りのサザンは、和歌山港ではほとんど客はいなかったものの、和歌山市ではビジネスマン風の客が結構な数乗ってきた。それでも、満席になるほどではない。たったの500円で、難波まで楽に足を延ばして帰れると思えば、高い料金ではないはずなんだが・・・

まあ、月に十数回も利用することを考えたら、おいそれと利用できないんだろうが。

しかしこちらは、気楽な乗りつぶしの旅。遠慮する必要もないので(何に遠慮するかわからんが)、あとは楽ちんルートで家路につくのみ。

常套手段なら、難波で近鉄奈良線に乗り換えて、西大寺乗換の近鉄大久保なんだろうが、あえて淀屋橋まで足を伸ばし、京阪の快速特急8000系を待ち構えて、座って帰る。

近鉄奈良線だと、難波は途中駅になってしまったので、座れる保証はまずないし、特急がタイミングよく来たとしても、500円追加で西大寺までしか座れない。西大寺からも座れなくはないのだが・・・

それなら、京阪で座って中書島か、宇治まで向かい、バスに乗り換える方がダンゼン楽、という話である。ま、最寄り駅まで徒歩20分以上かかるからこその発想なんだけど・・・駅から徒歩5分なら、素直に西大寺乗換・・・しないか。やっぱり京阪に乗って、丹波橋乗換で、大久保まで帰るんだろうなぁ・・・

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