【アーカイブ】乗りつぶし日記 その40 ~北陸鉄道のりつぶしツアー~

2009.09.21 ~北陸鉄道のりつぶしツアー・1日目~

世間は秋の大型連休、シルバーウイークの真っ只中。私もこれを利用して、泊りでないと行けないような地方ローカル線に乗ってくることにした。
今回目をつけたのは、末端区間この秋限りで廃止となってしまう、北陸鉄道の石川線。廃止となるのは鶴来~加賀一の宮間になるのだが、加賀一の宮は名の示すとおり、加賀国の一の宮とされている、白山比咩神社の最寄り駅で、全国にある白山神社総本山だという。というわけで、乗りつぶしついでに参拝してこようと思う。
今回の旅は時期的な問題もあって、青春18切符でのツアーはできない。ってことで、無理な貧乏旅行にはせず、適宜特急にも乗っていくつもり。

そんな旅も、最寄の桂川駅をスタート。目指すのは京都駅10:24発の特急まいづる3号・東舞鶴行き。これで東舞鶴までひとっとびである。

とはいえ、特急に乗るかどうかはギリギリまで迷っていたので、直前まで特急券は買わず、乗るなら駅構内でと思っていたら・・・駅構内の特急券売り場は窓口が1つのみで、しかも人手でマルス端末をいじるもの。時間がかかって仕方ない。近鉄のように、ホーム内に特急券端末があるようなのに慣れていると、非常に不便である。

10:24発の列車に対して、特急券を購入し、10:00にはホームに着いたのだが、わずか1両の自由席を求めて、すでに長い列。何とか座れそうではあるが、ちょっと甘く見てました。しかも、特急に乗らない場合に乗るつもりだった普通列車も凄い混雑。まあ、普通の場合は嵯峨嵐山までの辛抱なんだろうが・・・

しかし、週末の京都の人の多いこと・・・京都へ向かう流れも、出る流れも相当多い。嵐山までの辛抱とはいえ、普通なら寿司詰めである。

ちなみに、山陰本線京都口特急列車は相当年季の入った183系が勤める。が、さすがに快適といえる車内ではなく、古さは否めない。北陸新幹線金沢開通に伴って、「はくたか」683系が不要になるので、それを回すといううわさもあるが、それまで183系で引っ張るのだろうか・・・正直、特急料金を取るだけの値打ちは183系にはなくなっているぞ。

さて、車窓のほうだが、嵐山までは京都市内の市街地を通り、保津峡へのトンネルへ突入。トンネルの合間から見える保津峡は、多くのカヌーやボート。気候も良いから、さぞ気分も良いだろう。

亀岡以降は、田園風景が目立つ。稲穂の黄色と、彼岸花の赤が映える。

30分強で、園部に到着。普通だとここで乗換えとなっていたのだが、223系の2連がスタンバイしていてびっくり。てっきり、113系のワンマンだと思っていたので、余計に普通ルートを避けていたのだが、223系がいるとわかっていれば・・・2年前の山陰ツアーで、飽きるほど113系、115系のボックスシートに乗って飽き飽きしていたので、普通は避けていたのだが。

約70分で綾部に到着。普通なら2時間コースですが、特急なら速いもんです。ここからは未踏区間の旅となる。舞鶴~小浜線とたどり、敦賀に抜ける。

乗っていた特急綾部で併結していた天橋立行きと切り離され、スイッチバックして東舞鶴に向かう。その作業中に入ってきた、東舞鶴行き普通列車113系だった。

特に車窓にハイライトは無いまま西舞鶴に到着。と、ここでも223系の2連を発見。JR西日本ワンマン運用に入っている113系を223系で置き換えるつもりなんだろうか??てっきり、単行も可能な125系でローカル区間の113系105系を置き換えていくものと思っていたのだが、223系を持って来ているとは・・・

東舞鶴からは、小浜線に入る。休日のみの臨時快速が12:15発なので急いでそちらに乗り込む。こちらは125系の2両建て
125系は若干いびつな座席レイアウトになってはいるが、一応転換クロスで、ボックスシートの113系列よりははるかに快適。

車窓はしばらく山中だが、青郷あたりから若狭湾が見え始める。


若狭高浜で行き違い。交直流車の521系がやってくる。北陸線オンリーかと思っていたが、直流の小浜線にも入ってきているようだ。

小浜では学生も含めて大量の乗車があった。何気にエーデル号が構内にいたのだが、人の出入りが激しくて、撮影断念。騒がしくもなってきたので、iPod出動。海も見えなくなってきてウトウト・・・

気づくと列車は粟野駅辺りに。高台を走る小浜線からはもう敦賀の町並みが見える。

敦賀に到着して乗換え。時間が無いので、サクッと好物の焼きさば寿司を購入して、特急の車内でほおばるかと思っていたのだが・・・
どうやら、湖西線のダイヤが乱れていたようで、乗れるかどうか微妙だったサンダーバードは一向に来ない。幸か不幸か、予定の時刻なら、見られるはずの無かったトワイライトエクスプレスに遭遇。それをしっかりとカメラに収め、購入した焼きサバ寿司はホームのベンチにて頬張る。


結局は、サンダーバードは40分以上も遅れたようで、それより先に予定通りの時刻にやってきたしらさぎ号に乗り込む。まあ、普通列車でもいいくらいの予定を立てていたので、しらさぎでもぜんぜんOKなのだが。

ちなみにしらさぎは683系が運用についているが、さっき乗っていた183系とは大違いの乗り心地。まあ、時代が違うといえばそれまでなんですが、それで同じ特急料金ってのも、なんだかなぁ・・・

敦賀からは30分ほどで福井に到着。昔着たときは地平の駅だったはずだが、今は高架駅になっていた。施設も新しくなり、見える車両も新型が多い。が、旧583系寝台電車の419系もいまだ健在のようである。

ちなみに、北陸本線の少なくとも金沢までの間は結構内陸を走ることもあって、取り立てて見るべき車窓は見当たらない。その分、高速に走れるというのはあるんですが・・・特急なら敦賀~金沢で80分ですからね。普通なら3時間かかりますが。

さて、特急で時間を稼いだので、明日乗る予定にしていた、北陸鉄道浅野川線のほうに先に乗って、その分を観光する時間に当てようと思う。せっかく金沢まで来たわけやし。

列車は3分ほど送れて、金沢駅に到着。高架の駅はすでに北陸新幹線の準備が行われていて、すでに駅の土台部分は完成済み。後は上屋とレールだけといった感じか。
降りてびっくりしたのだが、金沢の駅前、メッチャ都会です。

高さ規制のある京都に暮らしているから余計に高層ビルが並んでいる町並みは都会に感じるのかもしれませんが、人も滅茶苦茶多いし、バスや地下街も発達してるし、北陸鉄道の浅野川線だって、2両編成とはいえ、金沢駅を出るころは座席は全部埋まっている状態だし、ICカード乗車券まで使えるといった発展振り。恥ずかしながら、なめてました。

浅野川線自体は、ローカル線というよりは郊外電車の風情か。スピードや線形の悪さは充分ローカル線だが、沿線は終始住宅街。車両も東急京王かわからないが、首都圏の私鉄っぽいロングシートなので、余計にローカル線の感じがしないのかも。
列車は20分弱で終点の内灘へ。駅前も住宅地の真ん中といった感じで、特に見るものも無いので、車両と駅舎だけカメラに収めて、すぐに折り返す。

金沢駅に戻って、17:00過ぎ。夕食には早いが、街を眺めながらてくてくと歩き、近江町市場を下見。まだ日も明るいのに、近江町市場の目玉でもあるお寿司屋さんはどこも長蛇の列。ひとまず、先に宿にチェックインしてから出直すことに。

いい時間になったので、金沢の夜の町へ。宿は明日の予定も考えて、中心部から外れた野町にあるビジネスホテルを取っていたが、そこから少し歩いて犀川大橋をわたると、金沢の繁華街・片町に出る。が、片町・香林坊と歩いても、ぐっと引かれる店も無かったので、そのまま近江町まで歩くことに。
結構な距離を歩いて、近江町市場までたどり着いたのだが、20時過ぎでも閉店が近い店も多く、それでもなお、行列が絶えない店がほとんど。携帯の歩数系はすでに15000歩をカウント。さすがにゲンナリしてきたので、すごすごとホテルに戻り、明日のリベンジを誓って、夕食はコンビニ弁当とビールで済ませた・・・

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